先月2月につどい場Vivaはんにしで開催した、つどい場・心カフェ♪「宮崎先生に”からだの話”聞いてみよう!」、遅ればせながら当日の対談の様子を一部テキストにて公開しま~す(^^)/✨(何回かに分けてリリースしますね。)
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対談の中で、一つの具体例として私の頭痛バナシが出てきますが、本当に本当に本当に、ほんとう~~~~~~に、酷かったんです、わたしの頭痛さん・・・(´;ω;`)
15年くらい悩みましたし、「頭痛さえ治れば、もう何もいらない…助けて…」と一人枕を濡らしたことも数知れず…(※実話です。自宅の枕だけじゃなく、当時いた会社の休憩室の枕もね!😂←よく動けなくなってました。)
みやざき先生の「からだ」を見る目線、きっと色んな方に参考になると思っています!
当日の様子、お裾分け!お楽しみください!
まずは第1回。
体、身体、「からだ」の使い分け
長岡(以下、長)「先生、まずは簡単に自己紹介お願いします^ ^」
宮崎先生(以下、宮)「こんにちは、宮崎です。僕の経歴みたいなものから言うと、大学では元々、生物学を勉強していたんですね。けど、何て言うんかな、頑張って調べれば調べるほど見えなくなるものがあって。それで進路変更をすることにして、何がいいかなぁと思ったら、体を使うことが良いなぁと。でもお医者さんみたいなことだったら生物学と一緒やなと。それで鍼灸がいいなと思って大学卒業後、専門学校に行ったんですね。それから後、整形外科で働いたりして 、東洋医学の鍼の先生について 10年弱ぐらい勉強して、そのあと、西宮に来て独立したんですね。でまぁ、どんな鍼をやりたいかというのがあるから独立して。お金を稼ぎたいだけだったら店舗持たないで誰かに雇ってもらって行ってるほうが気楽なんですけども、自分でやりたことやろうと思ったらやっぱり、店舗みたいなのを持って行った方がいいなということで、頑張って独立したと。でそれがまあちょっとずつ形になってきてて、ちょっと理解してくれる人も現れてきてるって言う感じです。」
長「あらっ!理解してくれる人ですって(笑)」
宮「笑。それで、まあ、ここに来るまで15年ぐらいかかってるっていう事ですけども。それをこれから喋っていきたいと思います。ではよろしくお願いします。」
長「よろしくお願いしますー。えー、先ほどの話で生物学を勉強していたけれど鍼灸の世界に転向したり、お師匠さんについていたけど独立をし…と、宮崎先生って意志が強くおありなのかな、と思ったりするんですけど。意志って言うか…大事にしていることがあるのかなって。」
宮「まあ、どっちかって言うと、それしかできないって言うか(笑)」
長「笑。先生のそこが良い所なんですけど(笑)、えっと例えばどういう感じのことがありますか?大事にしてるとこ。」
宮「一言で言っちゃえば、自分で感じている”からだ”と、例えば医学で言っている免疫が働いてとか細胞が集まってとかって言ってる”身体”っていうのは、全然違うもんなんやなっていうことですね。そこがまず出発点で、そこがハッキリ分かってからは、何て言うんかな…あんまり迷いがなくなった。一緒くたにしちゃうと、迷いが出るって言うんかな。一般道に流される?」
長「あー、うん、はい。これ、今日初めて宮崎先生の話を聞く方のために少し患者視点で(笑)噛み砕いて説明してみると、西洋医学や解剖学で言われている、もしくは教科書に載っているような、正しい体、唯一の皆に共通した体、ということではなくて、もっと個別の生々しい体の、そっちに実感がある、というか。そんな感じのお話であってますか?」
宮「大まかに言うとそうですね。」
長「大まかに言うと、そうらしいです(笑)」
宮「では一応ちょっとここで、よく使っている図を書いてみましょう。」
長「お願いします!」
宮「僕らがまず日常的に使っている言葉として、真ん中の”体”があります。」
長「はい。」
宮「そこから、この”体”を土台にして出てきた、いわゆる学問的な”身体”。」
宮「それで、僕がいま、相手にしたいなと思っているのが、”体”と重なっていはいるけれどはみ出してくるような、”からだ”。表現としてはカッコつきで”「からだ」”と書いています。こっちの”「からだ」”を、相手にしたい。わざわざ言い換えているのは、ちゃんと区別したいなって感じなんですよね。一緒くたにしてるから、ややこしくなっちゃうと言うか。」
長「はい、うん。」
宮「もうちょっと…ここまで言うと贅沢かもしれないですけど、”体”と”身体”の関係、”体”と”「からだ」”の関係、”身体”と”「からだ」”の関係…っていうふうに、それぞれの関係性までもう少し具体的に分かったら、振り回されずに済むよな、って、思ってるわけです。」
*みやざき鍼・灸さんHPより「体、身体、「からだ」の私的使い分け」http://miyazakiharikyu.com/post-262/ 少し古い表記だそうですが、こちらもご参照ください!
長「はいっ(^ ^)/(挙手!)」
宮「はいっ、長岡さん(笑)」
長「少し具体的に伺いたいんですが、例えば私が『頭が痛いです!!!』って先生のところに駆け込むじゃないですか。その時の体は、この図で言ったらそれぞれどういう風になりますか?具体例的に…。」
宮「あぁ、なるほどね。いい質問ですね、素晴らしい。」
長「いい質問らしいです(笑)」
宮「笑。まず、頭が痛い、って言っている段階では、多分ここ、真ん中の”体”なんですよね。単にね。単に、頭が痛い。なんとなくぼや~っと感じてて、そこが出発点なんです。」
長「うん、なんとなく、ぼや~っと、痛い。」
宮「で、そこから、例えばお医者さんに行くと、じゃあその頭が痛いのは、ここに炎症があるからですね、とか言って、原因を解明していくわけですよね。”身体”の方です。」
長「例えばCTとるみたいな。」
宮「そうそう。だからここで、『頭痛い』が、『頭痛』になるわけです。なんとか頭痛、と名前が付く。」
長「ああ、緊張型頭痛ですとか、片頭痛ですとか。」
宮「こういう原因があって、こういう構造があって、こういうことが起こっているから、痛み物質が放出されて、痛みを感じているんですよ、みたいな説明がなされる。」
長「なるほど。」
宮「ね。で、僕が言いたいのは、そうじゃなくって、『頭が痛い』と感じたのを、もっと自分の感覚で掘り下げてみようよ、”「からだ」”を感じてみようよ、ってことなんです。何て言うのかな、頭の痛さ自体から逃げない。逃げないっていうとちょっと違うかな?頭の痛さの方に、こちらが入り込んでいくわけです。」
長「頭の痛さの方に、こちらが入り込んでいく…。もう少しお願いします。」
宮「えっとね、例えば患者さんが来られた時に、『じゃあ、どんな痛みですか?』って聞くと、最初は皆分からなかったりするわけです。そうすると、僕が『痛みの場所は広い範囲で感じますか?狭い範囲だけですか?』って聞くと、『あ、そう聞かれると、このへんだけやな。』みたいに言い出せるわけです。」
長「ああ、ぼや~っと『頭痛い・・・』っていう感じから、場所がどこなのか、とか、あとはいつ痛くなるか?とかっていうことですよね?」
宮「そういうことですね。」
長「あとよく先生が『それはズキズキするのか、どよ~んっていう感じなのか、自分なりに、どんな感じ?』ってよく聞いてくださって、考えながら答えていく…そんなやり取りをよくさせてもらってますね。」
宮「そうですね。まあ言ったら、ここで言語化って言うんかな。会話を通して、自分自身が痛みを”どう受け取っているのか?”っていうのをハッキリさせよう、ってことですよね。」
長「あぁー。自分が受け取っている、”「からだ」”の感覚ってことですね。」
宮「そうそうそう。そうすると、最初ぼや~っとしていた、なんか頭痛いなあ、が、カッコ付きの”「頭痛い」”になるわけです。」
長「特定される感じ?」
宮「なんて言うんかな…自分にとっての”「頭痛い」”になる感じ。一般論としての頭痛い、ではなくて、自分にとっての、に変わる感じ。」
長「ああー。確かに、人によって違う。」
宮「そうそうそう。同じ言葉で呼んでるけれども、自分1人1人にとって痛みって違うわけです。そこで出てきた自分にとってのその”「痛み」”をもう少し掘り下げて、こんな時に痛くなるなぁとか、こんなことした時にマシになるなぁとか、そういうのが段々見えてくるんですよね。」
長「あー。」
宮「で、そこをテコに、ああやってみよう、こうやってみようって、やっていると、極論言うと、こっちの医学的な”身体”の説明無しに、自分の”「からだ」”の感覚だけを頼りに、それに従って行くと、頭の痛みが楽になったり、ついには無くなったりすることがあるわけです。」
長「あぁー。うん。」
宮「もちろん、”身体”の説明を借りるような考え方をする時もありますけどね。それは自分の”「からだ」”の感覚だけでも、ちゃんと取り扱えるんだよって言うことですね。」
長「はい。」
宮「要は、”体”と”「からだ」”のやり取りで解決することであれば、しちゃったら良いやん、って思ってるわけです。わざわざ、”身体”を持ち出して、ややこしいことしなくても、解決できるならしてしまえば良いやん、と。”身体”が分かったりその説明が入ることによって、楽になったり、治療が進展する場合だけ、考えようっていう感じです。例えば、〇〇型頭痛みたいに名前を付けたところであんまり役に立たないなら、別に名前つけなくても良いやん、っていう感じです。」
長「うん、うん。」
宮「もちろん、名前を付けること自体に治療効果がある場合もあるから否定はしないけど、だからと言って名前が必ずしも必要かと言うと、そうでも無いと言うか。」
長「はい。はい。私もこれまで病院にも何度も行ったんですね。で、片頭痛ですねとか、緊張型との併発ですね、とかって言われて、どうなるかと言うと、痛み止めのお薬を出されて終わるんです(笑) いや仕方ないんでしょうけど。で、薬は効いたり効かなかったりするんですけど、日常の中に起こる『なんかつらい』『また頭痛い』が、なくならなかったんです。痛み止めを飲み続けたところで、繰り返しそれが起こり続けるわけですよ、わたしオリジナル頭痛さんが(笑) ちなみに頭痛、15年ぐらい続いてましたね。」
宮「うん。」
長「で、宮崎先生のところに来ると、私の痛みはこういうことなのか、とか、なんでこの痛みが起こっているんだろう?ということに実感を持ってリアルに感じられるようになったというか、そっちに意識を向けられるようになったと言うか…。」
宮「ああ、そこ重要な所ですね。具体的に言ってもらえると。どうしたのかとか。」
長「あー。えー、どうしたのか?(笑)うーーーんと、えーと、、、、当時はあまりに酷かったからなー(笑)どこから話せばよいものか。」
宮「あはは(笑)」
長「まず、みてもらって話したり体の仕組みを教えてもらううちに、首で何かが起こってるってことが分かったんですよね。当時、2年前くらいに先生が首を触りながら、『長岡さんここね、ボコって凹んでるの分かる?これほんとはね、そんなんなって無くてねー』っておっしゃって。『え!?!?そうなん!?!?これ普通じゃないの!?』みたいな所からスタートして(笑)、それで、先生にその日施術でやってもらえることはやってもらって、それから自分で首を動かす体操を教えてもらって、家でも体操をやり始めたんですよね。セルフ・みやざき式・わたし専用体操(笑)これを何回も何回もぐるぐる、色んなアプローチで繰り返したって言うんですかねぇ。」
宮「うん。そうですね。ここで大事なのは、単に体操をやりましたっていうより、長岡さんがやってくれたのは、自分で感じながら体操をやってくれた、ってことなんですよね。」
長「ああ!そう、自分の”「からだ」”の声を聴けるようになった!」
宮「うん、うん。」
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(*第2回につづく!)
*イベント前のプレ対談はこちら!
みやざき先生の治療では、こんなことが起こっている!
7,000字超えですが、面白いのできっとスラスラ読めますよ~(^^)/