M.nagaoka’s notes

~ Treat yourself, well ~

自分らしさって、どんな感覚??

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「自分らしさ」って何だろう?って、
長年ずーっと考え続けてきたことの1つなんですけれど。

例えばキャリア支援の現場で、現代の就活で必ず通る道、
学生たちに「長所」を考えてみよう!と問うシーン。

想像できますかね。
20歳そこらの学生に「長所」って何?って質問をしてみると、これ、まぁほとんどの学生が「え・・・私には長所なんて・・・無い、です、、、。」となるんですよね。

もしくは、ふっとよぎったとしても、「私の長所は〇〇です!」と正面切って言うのは、ちょっと、憚られる感じ。しゅん、と、閉じていってしまう感じ。

色んな大学に行きますけど、
この反応がまぁ、平均的。

これは、現代の若者云々というより、
日本の文化とか、教育制度とか
彼ら1人1人の育ってきた経緯
その時々の空気感・・・
全てが彼らをそのようにさせているだけ。

だけど、彼らの”自己理解”をサポートするにあたって
「『長所』と聞くと身構えてしまうよね。じゃあ、自分の『自分らしさ』って何やと思う??」
と質問を転換すると、答えやすくなる学生がほとんど!なんですよね。

これ、とても大事なところだなぁと。

「長所」ということを、「人よりも秀でている」という
他者との相対的な凸凹感で捉えることって、
人間の本質から見たらちゃんちゃらおかしいこと。
ただ、言葉としてそういうニュアンスを受け取りやすい。

これが「自分らしさ」だと、
”絶対性”の方が強く色合いとして出ますよね。

自分というものは、他人と比べて優れているかどうか…ということではなくて、、、じゃあ、何だ?という前提に立ってみるには、自分らしさって、とても良い言葉だなぁと思ってる。

じゃあ、学生の就活話から抜けて
私たちにとっての「自分らしさ」って?

最近、ライフデザイン講座のメンバーさんに、内観テーマとして「自分らしさって何だと思いますか?」という問いに取り組んでいただいたんですね^^楽しそうでしょ?(笑)
そうしたら、もうその答えや、答え方それそのものに「その人らしさ」がすごーーくよく表れているんですよね^^

それぞれが「今」向き合っていることがすごくよく表れる。


もし、ついつい自己否定したり、自分というものを感じられなくなっていたり、人生というものに緊張していたり。幸せをなかなか感じられないことが日常のベースになっている時には、自分らしいところはこれ!って、なかなかえ言えないかも。

そんなもの、他の人にはあるだろうけれど
自分にだけは見つけられない気がする。とか。

こういう状態にある人にとっては、まずは
自分らしさを”見つけに行く”ことが大事になってくる。

・人の話を聞いている時の自分って、落ち着いてて私らしいな
・ひたむきに料理と向き合っている時の私って自分らしいです!

とか。

こういう行動ベースの自分らしさって、自分らしさは絶対的に誰にでも”ある”という前提にさえ立てられれば、わりとすぐに気が付ける^^

一方で、そういう行動面から「自分らしさ」を見に行く時は、
逆に「自分らしくない」面もちゃんと見た方がいいかも。

・人に合わせて偽の笑顔でヘラヘラしだしたら自分らしくない!
・無理して必死になりすぎてたら自分らしくないです

陰陽どちらもみる。

でも、この先があるなと。

自分には、
自分らしい・よき所も
自分らしくない・よくない所も
ただそれとして「ある」な、ということをリアルに掴めれば掴めるほど、自分という全体性を俯瞰して眺められる。

「人に合わせて、無理をして頑張ってしまっている自分・・・って、それすらも、自分らしいなぁ・・・。」みたいな^^

その、自分らしくない行動をやっちまってる自分って、自分らしくないのかしら?(いや、自分らしくもあるっちゃある!)みたいな(笑)

伝わります?これ(笑)

得意でないこと、他人と比べると秀でていないこと、心地よくないこと、またそれにわーわー言ってたりすることすらも、なんか、自分らしいな、みたいな感覚って持ち得ると思うんですよね(笑)

(※これは、自分らしいかどうかなんて考えたって意味がない!って投げやりな態度とは全く違う。それは自分に対して乱雑な態度だなと私は感じる。)

自分らしら、という言葉の響きから立ち上がってくる「今」の自分の感じる自分らしさって、何だろう?という思索には、気づきや発見、自分との出会いが沢山あるよなぁと思うんですね。

自己否定や自己バッシングが無意識に癖になってしまっている人や、絶対的な正解を探してしまう人は、「自分らしいところ」「自分らしくないところ」両方を見た上で、「自分らしくないところすらも自分らしいなぁ!」ともう一段階俯瞰したところから自分を扱ってみる!
これを言葉の上だけじゃなく、自分で感じる、考えてみる、ってことが、大事な体験になると思うんですよね^^

こうして大きく、自分らしいもらしくないも、ぜーーんぶが自分だよな、、と自在に自分をとらえることができるようになると、「じゃあ何してたって大丈夫なんだよなぁ」と、そこはかとない「安心」の感覚が宿ってくる。

ここまでくると、むしろ
ぐるっとまわって

・長所をいかそう!
とか
・自分にしかできないことを自分らしくやっていく
とか
・苦手の克服を必死こいてやってみよう!!!
とか。

らしい・らしくないの凸凹を、この宇宙で唯一自分にしかないその突出の仕方をどんどん「使っていこう」という”自己表現”のモードになってくるんじゃないかなぁと思うんですよね^^

これは、自分探しとか、唯一絶対の凝り固まった自分を作らなきゃ、ということとは違っていて、もっともっと自由で柔らかいもの。

決して、自分らしさの定義の正解を提示しているわけじゃなくて
自分らしさ、という言葉を軸にしながら、自由に感覚を探検してみるという個人的な趣味が行き過ぎた結果、今は講座仲間さん皆とあーだこーだやっているという(笑)

皆さんにとっての「自分らしさ」ってどんな感じでしょ??✨