M.nagaoka’s notes

~ Treat yourself, well ~

「探究大だより」2025.2.28号

今回は、塾生さんの探究事例のご紹介!塾内ではメンバーさん同士の奮闘過程を垣間見る機会がたくさんあります。その一端をこちらでも^ ^

■探究事例:自分は一体、どこへ向かいたい? - アーティスト活動で本当に欲しかったもの✨

現在、弾き語りシンガーとして活動中の塾生さん。会社員を辞めた後、長年親しんできた音楽やシンガーとしての活動への想いが湧いて出て、正面から取り組みたい…!と自己探究を進めて来られました。
今でこそ、1~2ヶ月に1回程度ライブ出演をしながらご自身らしく・楽しんで活動しておられますが、そこに至るまでの葛藤など、振り返って語って頂きました^ ^

--

■越えたい壁。

壁があったとすれば、自分の音楽に対する理想が高すぎたことですね。「もっとうまく歌わねば。」「立派なお店に出演できないと…。」など、現実面での壁というより、「内面的な壁」が大きかったですね。・・・なのに、そんなに練習熱心ではないという自己矛盾もあって^^;
「うまく演奏できないと楽しくない。けれど、じゃあ一体どこを目指せば良いんだろう?」という感じで、当初は「"とりあえず"、曲を練習して、ライブに出す。」と、どこかスッキリしない感覚でしたね。

■転換点!

1年くらい前に探究大で「理想が高い自分」を扱うなどしていく中で、徐々に「自分自身の本来の良さって、何だっけ?」というところを見直したのが大きかったですね。ぼんやり求めていた「上手く歌う」「上手な演奏をする」「立派なところで歌う」…といったことを、本当の本当に、自分は本心から望んでいるのか?というところを含めて見直したというか。そこに自分らしさってあるのかな?って。

■無意識に、目標をすり替えていた。

今の自分と比較して振り返ると、当時の自分は本当に苦しそう…!自分の想像力も狭くなっていたんだなと今なら分かりますし、単純に、楽しくなさそう!ですね。
思えば、尊敬し長年師事している歌の先生がとてもストイックということもあって、そこに対する憧れがあったように思います。でも、先生ご自身が高みを目指して、そこに向かう苦しみも含め輝いておられるということと、私自身が実際は欲しくない目標に向かって漫然と苦しむことって、別のことだったな…!と思います。憧れること自体は悪い事ではないけれど、気付かないうちに、他者を通してみる理想像自分の目指したいものとがすり替わってしまっていたというか。ぱっと見、崇高そうで、キラキラして見えるんですけどね。「本当にそこに行きたいなら、もっと練習してるよね?私。」って(笑)

■体感覚が、私の指針✨

現在の活動コンセプトは、ただただ「お気楽さを出し切る!」でしょうか😊できれば、もっとはじけられたら良いな!なんて思っています。
今はその大きな方向性が明確にあるので、「じゃあ、もうちょっと声はこんな風に聞こえたらいいな」など、練習の向かう先も自分の中でハッキリしてきました。

教訓的にあえて言うなら、「一見キラキラしたビジョンでも、自分の体感覚が曖昧な時は偽物の目標です!!気を付けて!!!」…といった感じでしょうか(笑) 逆に言えば、信じるべき・指針とすべきなのは、自分の体感覚なんでしょうね😊

【40代・女性・自由業】

--

…とのこと。素晴らしいー👏✨

こんな感じで、日々仲間の探究プロセスに勇気づけられながら各々のテーマに取り組む塾生さん達なのでした!

*来期の「探究の大学」は4月開校。無料相談会どうぞ!


■塾長の雑記 - 大切なものをそのまま出したい人達。

ふと(今更)気づいたんですけど、探究大や私の何かを頼ってくださる方々って、「ザ・ビジネス!」「商業主義まっしぐら!」な文脈とそりが合わない人がほとんど。
金儲けが苦手です、みたいなそんな薄っぺらい話では当然なくて、おそらく、
「自分自身が大切にしている、この、言葉にすると零れ落ちてしまいそうな”何か”を、そのまま扱って、仕事や、表現活動がしたい。」
という、無意識的な、叫びにも近い欲求が爆発している人達の駆け込み先(笑)みたいになっているのかもしれませんね。

人間とは何か?を考えすぎてきた人と壁打ちすることでしか立ち現れてこない、ご自身の「美学」みたいなものって、あるんだろうなぁ、と。

やればやるほど、私にできること(自己探究サポート)なんて、本当に小さなことでしかないよなぁと思うのですが、その小さな領域はきっと、ご本人の核になる部分のようであり、人によっては木の根っこのような、もしくは葉脈にあたる部分のような( - そこを自分なりに過不足なく大切に扱うことさえできれば、その先々、大きな芽吹きを予感できてしまうような)領域にあたるところで、だからこそ塾生さんやクライアントさん達は皆、自己探究していてこんなにも嬉しそうなんだな!!!と、見ていて感じます^ ^ それは、自分自身の可能性に立つ、ということと、直結しているから。

…どうなんだろう、私と一緒に自己探究した後なら、マーケ系の凄腕コンサルさんとかのアドバイスもどんどん活かせたりするんじゃないのかな?違うのかな??まぁ皆基本、自己探究を経ての"深い納得感"さえあれば、そのままビジネスやら表現活動やらまっっすぐに爆走できてしまっているので(笑)、そういう事例はまだ無いんだけれど。誰か実験したら教えて欲しい~。

いやぁ、しみじみ、いい仕事させてもらってるなぁ~^ ^。です。

今回は、修了生の声シリーズ以外で初めて事例を特集してみましたが、いかがだったでしょうか。読んでくださった方ご自身にとっての”コアな部分”に、何か響くものがあれば、とても嬉しい。

(おわり)


▼その他の事例もたくさん。探究の大学 - 「修了生の声」

▼過去の連載コラム『探究録の整理棚』