M.nagaoka’s notes

~ Treat yourself, well ~

「探究大だより」2023.12.24号

■探究を阻むもの。

 

探究の進行や深まりを阻むものって、人によって&時と場合によって色々とあるのですが、そのかなりのケースにおいて、本人の積み上げて来た「思い込み(ビリーフ)」が関係しています。

 

 

ビリーフとはその名称通り「信じていること」ですから、それ自体には元来良いも悪いもありません。「カラス=黒い」も信念の1つと言えますし、「クリスマス=プレゼントを貰えるはずだ🎄」も思い込みの1つ🎅笑。言語活動を伴う限り、思い込みを持たない人はいませんね。

さて、探究プロセスにおいて、思考、特にこの思い込み(ビリーフ)達の働きについて知っておくと良い特徴の1つは、ほぼ【無意識的で、自動的で、反応的である】という点です。
自分の納得いくビジネスを設計したいという人も、理想的なアーティスト活動を体現して行きたいという人も、今後のライフデザインの方針を見出したい人も、その探究テーマがどんな種類ものであれ、それがストップする時は必ず、その流れにそぐわない思い込みが無意識的に自動的に働いていることを発見するチャンスなのです。

なお、それらはよく「違和感」や「モヤモヤ」「気がかり」として、まずは感覚的に認識されます。無意識的でほぼ自動化されたプロセスをそこから敢えて意識的に扱ってゆくということは、慣れるまでは難解さ or 怖さを伴うものですから、私のようなマニア そういった意識面の扱いに慣れた立場の人間(笑)がガイドして、「一緒に探究してみる」のが良いですね。

今月は(も)、グループ生さんも個人コース生さん達も、具体的な違和感を手掛かりに「無意識に持っていた自分への過小ジャッジメント(という思い込み)」に気が付けたり、「自分だけの大切な価値観(という新たな信念)」を見いだせたりと、それぞれに大きな探究フェーズのシフトチェンジを伴走させて頂けたように思います!

探究的な営みって、現実的な結果以上に、こういった1つ1つのプロセスそのものに「生命感」や「輝き」や「よろこび」を見出さずにいられない。だからほんと、ただただ、好きなんですよねぇ^ ^

■個人コース、拡充します!

今月より探究大・個人コースが始まりましたが、いやこれ、めちゃくちゃ良い!です(笑) 2024年はこちらをぐっと拡充予定。

私の長所でも短所でもあることの1つが、「個別化」への強いこだわり。塾生さん1人1人の状況を一般化せず極めて個別的に扱い、カリキュラムや講義内容、個人セッションの段取り等を柔軟につくりかえて行くことは、私にとって何の苦も無いどころか、喜びですらある。(※一般論を広く強く言えない、という意味で、マーケティング的には弱みでしょうけれど。)

「探究活動」への着目、「個別化」の重視・・・と、なんだか子ども達の学校現場で重要だと言われていることをそのまま我々大人にもなぞるような形になって来ていることにはたと気が付きましたが、まぁ、それだけ人としての学びの本質に触れているのだとも思っています。(なお、別観点での重要事項「他者との学び合い」の機会も、もちろん用意しています^ ^)

探究大へ関心のある方は、ぜひ 公式LINE へ登録して、案内をお待ちくださいね!(※一斉配信でのお知らせは月に1,2回程度です。)

■塾長の雑記 - よく生きることと、よい世界づくりと。

その昔、ベネッセコーポレーションという教育事業会社で働いていた。(今でも立場を変え細々と関わっている。)
ベネッセとは「bene(よく)」と「esse(生きる)」とを合わせた造語で、理念がそのまま社名になっているのだが、この【「よく生きる」とは、一体どういうことか?】というテーマは、考えれば考えるほどに答えを出しづらく、もちろん解は1つでなく、またその時々の自分自身が反映されてしまうような、そんな深遠な「問い」でもあるように思う。

私塾運営をしていて思うのは、何かしら良質な「問い」に出会った人は、自然と人生を豊かにまたは深く運び運ばれてゆくんだ、ということ。
「良い問いを持とう」なんて、其処此処で言われ尽くされて来たことの一つかもしれないが、ことこの「探究」という、個人的で内的なプロセスにおける「問い(の質)」の重要性は、言うまでもない。

それは出会おうと必死になりさえすれば自ずと(学校の先生から出される宿題のように)提示されるような類のものでは決してなく、本人の探究の深まりとともに「必然的に出会ってしまうもの」だ。

仮に何度も耳にしたことのある問いやテーマであっても、時機を得ない限り入ってこない言葉って、ある。

私は今でも、「今の自分にとって、よく生きるとは何だろう?」と、もはや癖になってしまった習慣のように、ふと自分に問う。答えはもちろん無いが、答えてみよう、言葉にしようとしてみることが大切だ。
最近では特に、「自分も嬉しくて、同時に周囲や世の中に喜びの増えることをしていたい。それがよく生きることかなぁ。」などと感じることが多くなった。まるでいつぞや小学校の先生に言われたことのようだが、それで良いのだと思う。

勝手に、ごく個人的なテーマとして、わりと大真面目に「心の世界平和」「優しい世の中づくり」を意図して、今日もこの探究大や個人セッションなどを、本気で面白がっている^ ^

2023年も終わりに差し掛かった。来年も、大きなことはできないかもしれないが、より濃く深く、一緒によく生きたり、よい世界を作ろうとする仲間達と、朗らかに過ごしたい😊

正解は無い。よければ、ご一緒に✨
お読みくださりありがとうございました!よい年末年始を~!

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